「このままだと車を一生買えない。。」
こんな悩みを持っている方は少なくありません。
一度も車を持ったことがない人にとって、この現実を考えると寂しい思いになりますよね。
実際僕が車を販売した方の中に、50歳台になって初めて車を買った方がおられます。
経済的な理由で、車にお金を回せなかったようです。
人生最後の期間、50歳過ぎてからでも車を持てて嬉しいといっていました。
何より喜んだのは、お子さんだったようです。
今回は車を一生買えないんじゃないかと、不安と寂しい思いをしている人に、気持ちが和らぐ話と無理なく持てる方法を解説します。
今回の記事はこういった方におすすめです!
車を持つと維持費がかかりそうだし、僕も持てない気がする。
僕はマイカーを持ってないから、なくても大丈夫派だけど、工夫すれば持てる可能性は十分あるから解説するね
車を一生買えないことは不安なことなのか
まず車を持ててない「今」の状態が、不安であり寂しいことなのかを考えてみます。
まず車屋の僕自身、マイカーを持っていません。
車を持ちたいと思ったこともありますが、基本的には納得して今の生活をしています。
僕の経験からすると、車を持てない(持たない)事がみじめなのではなく、持たない理由を自身を持って話せないことや、世帯収入が少ないこと自体が、自分の自信につながらず、マイナスな思いになっている事がほとんどです。
もし車を持ってない理由を、自身満々に語る人がいたらかっこいいと思いませんか?
または車を持ってないけど、高収入な人がいたら、みじめには見えないですよね?
外からみると、その人の所得は見えないし、信念で車を持つ持たないを判断しているかは分からないので、自分の心の持ちようで、車を持たないことへの気持ちも変えることが出来るのです。
そういわれると、気持ちの持ちようかも
車の世帯保有率はどのぐらいか
ちなみに車を持ってない人は日本でどのぐらいいるのでしょうか?
2021年の記事になりますが、一般社団法人 日本自動車工業会によると世帯保有率は77.9%となっています。
(引用元) 一般社団法人 日本自動車工業会(ニュースリリース)2021年度乗用車市場動向調査について
- 乗用車市場動向
- 乗用車世帯保有率は77.9%。地方圏中都市以下、家族形成期~成熟期で保有率が高い。
- 軽乗用車の保有が3割強を占め最も高く、首都圏より地方圏で高い。ハイブリッド等の次世代エンジンが2割弱を占め増加傾向が継続。
- 非保有理由は維持費負担が上位。今後の購入意向は低水準。
これを見ると22%の世帯が車を所有していない事になります。
僕もこの22%にはいります。
世帯の5分の1の人が車を持っていない事になります。
県別でみると数字にばらつきはあると思いますが、全体としてはこのような数字となります。
車を買えないよくある理由
車を一生買えないのか、一時的なのかは別にしても、上記のデータから分かるのは、非保有理由は維持費負担が大きいということです。
つまり車を買っていない人たちの、主な理由は家計の問題のようです。
なので、もし車を所有するという目標を掲げるなら、この家計の問題、経済問題を改善していく必要があります。
それでは、この経済問題の中身を詳しくみていきます。
給料に対する支出が割合が大きい
給料はある程度もらっているけど、それ以上に支出が多い場合です。
なので家計において、何に支出が偏っているのかよくチェックしてみましょう。
本当に車を持てないのか?一度家計をチェックする必要があるよ
僕はゲームを辞めたら車を持てるな
無駄な支出があるのかどうかは、頭の中で計算していても、絶対に誤差があります。
絶対に目に見えるかたちでアウトプットしましょう。
そうすれば車を所有する道が見えるかもしれません。
ちなみに車を持つために支出を削るとします。
その時に無理して削らないほうがいい項目があります。
それは「食費」です。
食事は健康に直結します。そしてできるなら教育費を削るのも避けたいところです。
それ以外で無断な固定費。または趣味代など見なおしてみましょう。
ローンの審査に通らない
現金一括では買えないが、ローンが通るなら買えるという方もおられるでしょう。
しかし、何故かローンが通らなくて苦労することもあります。
よほどの高級な車でなければ、普通に正社員で働いているレベルならローンには通ります。
しかし通らないとしたら、何かがローン会社の審査でひっかかっています。
よくある理由として、携帯電話の料金を滞納した事がある場合には、数カ月、審査に通らないという事もあります。
携帯料金、先月残高不足になってたわ
そういうのでも審査にひっかかるから甘くみないでね
携帯料金の支払いは残高不足にならないように気をつけましょう。
あとはローン会社を変更することによって、まれに審査が通る場合もありますので、車屋さんとよく相談して複数のローン会社で審査するのも一つの方法です。
維持費を払い続ける自信がない
車は購入だけでは終わりません。
そのあと固定費として家計に重くのしかかります。
買うところまでは可能だけど、維持費を考えると厳しいかなというパターンです。
その場合は車の維持費を、限界まで下げる方法も検討してみましょう。
車の維持費を下げる方法については、下記の記事の中でもかいていますので、ご参照ください。
【車購入後の罠】お金がないのに安いという理由で車を買ってしまった人の後悔と対応策
車の維持費は車種によっても変わりますが、維持費を下げるなら軽自動車一択でいきましょう。
収入に見合わない額の車に乗りたいと思っている
時折お客様と話していて、買うなら絶対に新車だと、新車にこだわる方もおられます。
費用的に厳しいなら中古車でとおすすめする事もありますが、今まで新車にしか乗ったことがないから、中古車は不安といって頑なに拒否されます。
これは一例ですが、車を買う場合、選択肢が幅広くありますので、身の丈にあった車の購入を検討しましょう。
僕のおじいちゃんはそうかも。新車一択だったな
無理なく車を所有する現役車屋からの提案
それでは無理なく車を所有する方法について解説していきます。
①低価格車で車検ごとに乗り換える
これは実際に、僕のお客さまであった話ですが、一つの方法として紹介します。
お客さまは低価格車を希望。
固定費を下げたいという事で、総額で29万円の軽自動車を買われました。
次の車検まで乗れればいいとの事でした。
29万円で24カ月ですから、車の購入代としては月々12000円の計算になります。
この車のリスクとしては、年式が古いため、間違いなく次の車検には、交換箇所が多くでて、高額になります。
しかし、弊社が点検した範囲では2年は問題ないと判断しており、1年間の保障もおつけしました。
なのでお客さまとしても、2年あとには車を買い替えるという事で、この車を2年乗られたという流れです。
なぜ、この乗り方が固定費を下げる一つの方法になるかというと、よく7年リースなどで月々1.1万円のリースというのを見ることがあると思います。
しかし、だいたいの場合は年2回のボーナス月に、上乗せして支払います。
なので結局は、軽自動車で月々1.1万円で乗れるという計算にはなりません。2万円前後にはなります。
こういった低額リースとの比較を考えても、低価格車を2年間だけ限定で乗って、2年後にまた入替するという方法も一つの方法です。
ちなみに低価格の中古車で2年限定で考えているので、そのお客様は気が楽だったとのこと。実際に2年後に、お車を引き取りした時には、自損事故でバンパーがかなり痛んでいました。
僕にぴったりかも。とくに車種とか見た目とか気にしないし。
自動車保険でも車両保険をつけなくてもいいしね
自動車保険を考えても、新車でリースとなると、車両保険に入ることを希望する方が多いです。
しかし、低価格車の車となると車両保険は入る必要もなく、保険料も抑えることができます。
このように低価格車で車検ごとに乗りか替えるのも一つの方法です。
ただ、これも前提として、信頼できる中古車販売店を見つける必要があります。
こういった乗り方を実現させてくれるお店と出会う必要があります。
このようなお店との出会い方としては、できれば中古車だけを販売している店ではなく、販売と整備と両方しているお店を選ぶことをおすすめします。
販売だけをしているお店の場合は、整備は外注していたり、アフターケアに弱い可能性があるからです。
一番いい見つけ方は、お友達に車屋さんを紹介してもらう事です。
車屋さんも人からの紹介だと、よりいっそう丁寧に対応しようとしますので、知人にこのお店がいいよと紹介してもらう事が可能なら、それがベストです。
一応デメリットも書いておきますが、絶対に2年間故障がないとは言えないという事。そして2年後に、また低価格で手ごろな車が見つかる保証もないという事です。
なので、こういった買い方をサポートしてくれるお店との出会いは重要になってきます。
お店選びが生命線だね。
そう。だから口コミや知り合いからの紹介が一番安心だよ。
ローンよりはリースのほうが審査に通る可能性がある
ローン審査が取らないという場合はリースも一度審査にかけてみましょう。
審査に通らない理由は公表されていないため、やってみないと分かりません。
ただリースの場合は車の所有権がリース会社でつくのが決まっているので、ローンよりも若干審査が通りやすいイメージがあります。
審査基準にすごい差があるわけではないですが、一度リース審査も挑戦してみましょう。
カーシェアやレンタカーが利用しやすい場所に引っ越しする
これは代替案にもなりますが、どうしても車を所有できない。
しかし車を月に何回かでも必ず利用するという方は、カーシェアやレンタカーを予約しやすい環境に引っ越しするのも一つの考えです。
僕のお店でもレンタカーを扱っています。
かなり需要があり、レンタカーをご利用されるお客様の年齢層も幅が広く、一つのブームのように感じます。
ただレンタカーの場合には、保有台数がそれぞれのお店で違うので、事前にレンタカー屋さんや、カーシェアを調べて、利用しやすい環境に移動することも一つのおすすめです。
まとめ 車を一生買えないという不安の解決策 時代をミカタにする
時代的にマイカーなしが増えてきています。
昭和期はどんなに貧乏でも無理して車を持つ時代だったと思います。
しかし今は、無理してまでは持たないという風潮に変化してきています。
僕は会社でレンタカー業務をしているので、それを肌で感じます。
僕は車屋さんとして、あと数十年はマイカーなしの世界になることはないと思っています。
ただ所有率だったり、あっと驚くような車の共有の方法などが、どんどん普及してくると思っています。
もし今回の記事をよんでも、車を買うことは難しいという方は、むしろ僕のようにマイカーなしを誇りにして、車との共存を楽しむ、そういった方向に向かってみるのもいいのではないでしょうか。
時代の波に乗るとわくわくして、楽しいこともいっぱいありますよ。
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