
走行中に擦ったような音がして。後でミラーみたら少し傷が。でもいつの傷がわからなくて。少し不安

不安があるなら警察に報告しておいたら気持ちが落ち着くかもね
走行中に音がして当て逃げしてしまったかもと不安になることがあります。
もしくは、逆の場合もあります。車を停車中に、誰かに当て逃げされたというパターンです。
ですが、不安になるのは、ほとんどが、「気づかなかったけど、自分が当て逃げしたのかも?」というパターンです。
すれ違いざまにミラーが擦った程度の場合は、あれ?と思うながら走ってしまうこともあります。
車屋みたいな、日々傷を見ている職業の人なら、新しい傷か古い傷かの見分けもつく。でも、そうでもなければ判断に迷うこともあります。
もし本当に当たっていた場合には、先に相手が警察に届け出を出していて、当て逃げ扱いになる可能性もあります。
そういう事を考えると不安で寝れなくなる人もいるでしょう。
今回の記事では擦った確信がない。でも、可能性もゼロでない。そういった方が落ち着いて対処できるように、対処法と今後の対策について解説します。
今回の記事はこういった方におすすめです。
- 車のミラーで擦ったかもしれない。
- 当て逃げしたかもと不安な時に、どういった対処法があるか知りたい
- 自分が当て逃げされた場合の対策もとっておきたい。
なお、当て逃げは自分がされる場合もあります。
自分の車が破損した場合を考えると、車両保険で当て逃げが対応しているプランに加入しておくべきでしょう。
ミラーで当て逃げ 気づきにくい事故パターン

ミラーで擦るパターンで多いのは、狭い道で車同士ですれ違う時。
そして、同じように狭い道を走っている時や、狭い車庫に駐車しようとした時に、壁や電柱に擦るというパターンです。いわゆる自損です。
すれ違う際には、相手型もいるので、比較的分かりやすい。相手も止まってくれることもあります。
擦ったかも?と思った後に、ルームミラーやサイドミラーで相手を確認した時に、相手が止まってミラを確認している場合は、お互い擦ったという自覚がある場合がほとんどでしょう。
そういった状況で、走り去ってしまうと、もしかしたら当て逃げかも?という不安になるはずです。
もちろん、正しい事故処理をして保険会社が間に入れば、過失割合として、自分だけが一方的に悪いという展開になるのは、少ないとは思います。
しかし、逃げてしまうと分が悪いので、辞めたほうがいいです。
あとは、他人様の壁や、電柱などに擦ってしまったとき。これは、現地に戻って、自分の車のミラーと、物損状況を比較することで、分かりやすいのではないでしょうか。
とにかく、狭い道を走っている時や、狭い車庫に入れる際には、ミラーを擦る可能性があるので、最新の注意を払う必要があります。
なお、交通事故の約3割が駐車場内と言われています。
多くの車が動き回ることや、バック走行などで車の動きが予測しにくいことが挙げられます。
ショッピングモールの駐車場で買い物を終えた車が次々と出発する際に、隣の車と接触してしまうことがあります。
また、スーパーの駐車場でバックしている車同士がぶつかるケースもよく見られます。
ドアを勢いよく開けてしまい、隣の車に傷をつけてしまうという事例も少なくありません。
それが理由で、子供がいる家庭はスライドドアタイプの車を好みます。隣の車に傷をつける可能性が低いからです。
駐車場は道路ではありませんが、道路交通法が適用されるので、通常の交通事故と同じように対応する必要があります
当て逃げに関する質問などピックアップ
当て逃げに関わる不安などをネット上で、投稿している方は、少なからずいます。
参考までに、そういった声もピックアップしました。
そこで語られている回答が、私が全部賛同しているという意味ではないですが、同じような悩みを持っている人は、けっこういるんだなという事が分かると思います。

この質問者さんは、この記事のテーマとは少しちがって、コツンと当たったと自覚があったようです。
ただ、相手が止まることもしなかったし、クラクションも鳴らさなかったというパターンのようです。
回答者さんの意見を聞くと、まあ、色々あるなーという感じです。

こちらは、当て逃げをされた側の人の声です。
ドライブレコーダーで相手のナンバーも控えているようです。これは、証拠があるという事例ですね。
回答者の声を見ていると、これも色々な意見があります。
実際の損害と、相手への請求などの労力とのバランスを考える意見や、相手が許せないなど感情の問題などです。
こういった意見を読んでいると、確かに一律に、こうという回答は出せない感じではあります。
ただ、今後さらなるトラブルになりそうな予感がある場合には、実際に相手に請求するかどうかは別にして、いったん警察に事故報告としてあげておくのは有りなのかなと、私も思うところです。

こちらも、当て逃げされた人の声です。
警察に報告して、相手が判明したようです。その後の対応をどうしたらいいのか?という質問ですね。
私も自動車保険を代理店業務として扱っていますが、基本的には保険会社に報告です。
相手の連絡先が分かっていれば、保険会社が相手と交渉してくれます。
自分に過失がない場合には、保険会社は相手と交渉できません。そんな場合は、弁護士特約に入っていれば、弁護士が代理で交渉してくれます。
私の個人的な意見としては、自動車保険に加入するなら、弁護士特約は入っておいたほうがいいです。
相手と揉めた時、こじれた時は、弁護士に委任する事ができるからです。
当て逃げしてしまったかも?自覚がなくても不安なら警察に相談する

擦ったかもしれないと不安な時は、まずは警察に相談しましょう。
理由は以下の3点です。
人身事故でないなら警察に連絡することのデメリットがない
自分が当たったか分からない程度の問題なら、人身事故ではないはずです。
人身事故なら大きなものをひいた。はねたと自覚があるはずです。
そうでないなら、人身の可能性は極めて低いですし、逆に警察に連絡することのデメリットが見当たりません。
実際は当たっていたとしても、物損のレベルですから警察に連絡して相談することが適切な対応だと思われます。
自分が迷っている間に相手が被害届を出している可能性がある
実際に擦っていた、当たっていたという場合には相手が先に被害届を出してしまう可能性もあります。
そうなると当て逃げ扱いされる可能性がでてきます。
それを考えると、自分が先に連絡しておくのが無難です。
警察に連絡をしていれば、状況がどちらになっても安心です。
もし事故の場合には警察に報告する義務がある
そもそも、もし事故だった場合にはどんなに軽度でも、警察に通報する義務があります。
それは人身事故だけに限りません。物損事故でも警察に通報することは道路交通法第72条で定められています。
警察への通報をしなかった場合には、「報告義務違反」となり、3ヵ月以下の懲役または5万円以下の罰金に科せられます。(動労交通法 第119条1項10号)※参照 新銀座法律事務所
このように法律からも事故の警察への通報は義務です。
もし自分に当たった確証がなくても、警察に連絡する事自体が迷惑をかける事ではありません。
自分の心が落ち着く、安心する段取りを踏んで、その後の私生活にメンタル的な影響がでないようにするべきです。
気づかなかったが 当て逃げかもと思うなら確認すること
傷なしだが当て逃げしてしまったかも?と思った時には、落ち着いて現状確認することは大切です。
擦った箇所があるかを、まずは止まって確認する事が大切です。
しばらく走行してしまっても、安全な場所に車を止めて確認してみましょう。
擦った可能性のあるミラーを確認する
当たったのが車なのか壁なのか、いろんな状況が考えられます。
どちらにせよ自分の車を確認することで、本当に当たったのか分かる場合もあります。
経年劣化が進んでいる車だと、前からあった傷か、新しい傷か判断が難しい時もあります。
しかし傷をみて、傷の箇所が錆びているようだったら古い傷ですので、おそらく違うでしょう。
または新しい傷の場合には相手の車の塗料がついている場合があります。
そういったので、ある程度判断することもできます。
私はレンタカー業務も担当しているので、レンタカーの帰着のたびに傷のチェックをします。
記憶にない傷があっても、少し錆びがあれば前からあった傷だなと判断しています。
一つの目安ですが、参考にしてみてください。
ドライブレコーダーを確認する
ドライブレコーダーをつけている場合には、確認するのも一つの方法です。
擦ったときの感触や音が、記録に残っていれば、それが何の音なのか判断する材料にはなります。
もし相手と当たっていた場合には、ドライブレコーダーは一つの証拠として、分析の対象にはなります。
自分で不安な時は、ドライブレコーダーを確認する事は大切です。
決してまちがって記録を消してしまわないように注意しましょう。
ドライブレコーダーは、車を購入する時につけてもらったり、中古車であれば最初からついていることもあります。
何かあった時にしか、ドライブレコーダーは確認しないので、操作を間違わないように気をつけたいところです。
擦ったかもと思った瞬間の日時や状況をメモしておく
人の記憶は曖昧です。
確実に覚えているつもりでも、数日たてば忘れてしまったり、自分の記憶に確証を持てなくなるものです。
なので、もしかしたら擦ったかもと思うことがあれば、その日時や状況はメモしておきましょう。
出来る限り覚えている事は、詳細にメモをしておくと後で助かることもあります。
まだ当て逃げしてない人 今から準備できること

車で嫌な体験をすると、車の運転自体が恐怖になることがあります。
僕も免許を取得して1年ほどした時に事故にあいました。
そのあと、しばらくは車の運連が怖かったのを覚えています。
同じように当て逃げしたかも?という不安な体験をすると、二度とそういう不安は体験したくないと思うはずです。
同じ不安を繰り返さないためにも準備したほうがいい事を解説します。
安全運転のためにペーパードライバー講習を受ける
慎重すぎる運転は周りの車に迷惑になることがあります。
しかし安全運転を心がけること自体は、運転する上で最も重要なことです。
スピード。車間距離。他の車とすれ違うときの間隔のとりかた。駐車場での車の移動の際に、周りをよく見るなど。
一つ一つを意識するだけで、危険な状況はかなり避けることができます。
自動車教習所ではペーパードライバー講習というものがあります。
自分の運転に自信があっても、意外と習った基礎基本を忘れていることもあります。
こういった講習を受ける中で、もう一度初心に戻って、運転の注意すべきポイントを把握することができます。
安全運転の基本を学びなおすためにも、講習料はかかりますが、おすすめの講習です。
講習はお住まいの地域の自動車学校でおこなっています。
問い合わせすれば丁寧に教えてくれるはずです。
安全装置・機能のついている車に乗り換える
最近の車は標準装備として安全装置・機能がついている車が増えています。
少し前までは燃費競争がメインでしたが、今はいかに安全に乗ってもらうかが勝負になっています。
コーナーセンサーがついている車なら、駐車場での車庫いれの時など、ぶつかりそうな物を感知した時は知らせてくれます。
スピードが速い切り替えしをしちると反応しない事もありますので、注意してください。
このような車に乗っているだけで、特に駐車場での車庫入れでぶつかる確率は減ります。センサーは比較的、距離がある状態で知らせてくれますので安心です。
ドライブレコーダーをつける。前後2カメラがおすすめ
ドライブレコーダーをつけていない場合は、必ずつけましょう。
ドライブレコーダーは相手のためだけではなく、自分のためにも有効です。
当て逃げしてしまったか確証が持てない場合には、ドライブレコーダーが証拠になります。
ドライブレコーダーは、自分に過失があるのに、自覚がなく相手ともめているときにも有効です。
揉めれば揉めるほど時間がかかります。
しかしドライブレコーダーのおかげで、自分の過失を認めることができ、保険会社同士の交渉もスピーディーにいけるという事は少なくありません。
相手から自分を守るだけでなく、自分の過失を早く気付くためにもドライブレコーダーはつけましょう。
おすすめは前後2カメラです。前と後方を録画できればかなりのリスク回避が可能になります。
当て逃げ防止の場合は、車のどこを当ててしまうか分かりません。色んな角度で対応できる状況にしておけば、より安心感が増します。
当て逃げをして、そのまま放置していると警察にみつかるのか
当て逃げをしてしまい、もし相手が気づいていなければバレる確率は低いと思われます。
よほどの理由がない限りは、ぶつけられた本人が気づいていないのに、第三者が警察に通報することはないからです。
しかし当て逃げ自体は、昔に比べるとバレる可能性は高くなっています。駐車場や施設のカメラや、ドライブレコーダーの存在です。
ドライブレコーダーも駐車監視機能がついていれば、少しのショックで作動するようになっています。
車の本人が気づいていなくても、一緒に乗っていた知りあいが、駐車場に戻ってきた時に気づいて、確証はないけどドライブレコーダーを確認したら、当て逃げに気づいたという事も可能性としてはありえます。
なので相手が自覚があれば見つかる可能性は高まっているのは間違いありません。
ちなみに警察はドライブレコーダーや施設のカメラで車のナンバーが確認できれば、すぐに車の持ち主は判断できます。
当て逃げがバレた場合、どんな処分になる?
事故が発覚した後にすぐに警察に通報していれば、単なる物損事故で済むことがほとんどでしょう。
しかし当て逃げとなり、バレた場合には行政処分と刑事処分の両方の対象となります。
まとめると下記の表のようになります。
処分 | 違反 | 処分/点数 |
行政 | 危険防止措置義務違反 | 違反点数5点 |
行政 | 安全運転義務違反 | 違反点数2点 |
刑事 | 危険防止措置義務違反 | 1年以下の懲役刑または10万円以下の罰金 |
刑事 | 報告義務違反 | 3か月以下の懲役刑または5万円以下の罰金 |
当て逃げの判定になった場合には、行政処分のみならず刑事処分の対象にもなりえますので、軽く考えずに対応しましょう。
気づかなかったけどミラーを擦ったかも?当て逃げになる? 総括

ミラー程度の擦りであれば、損害はそこまで大きくないはずです。
もちろん、絶対とはいえませんが。
任意保険に入っていれば、相手への賠償が高額になっても保険で対応してもらえます。もちろん、保険を使えば等級は下がりますが。
もしくは、保険会社が示談交渉をした結果、車のミラー同士での擦りなら、ミラーカバーの交換か補修で済むこともあるでしょう。それなら、それほど高額にはなりません。
過失割合に応じて、双方が小さな額の支払いをするなら、お互い自分で修理して終わりましょうとう結論もありえます。
なので、必要以上に不安にならずに、慎重に対応すべきでしょう。
もちろん、ミラーで擦ったのが、ご老人や子供で、その後、ご老人や子供が転倒したなど、人に怪我をさせるような事であれば、話しは別です。
ただ、おそらく、そういった場合にはミラーでも見えますし、さすがに気づくでしょう。
それでも逃げたとすれば、当て逃げとしてかなり立場が悪くなります。
当て逃げと自覚があるなら、確実に警察に相談。
本当に、よく分からないけど不安な場合も、警察に相談か、もしくは弁護士など専門家に無料での相談などしてみるのも有りではないでしょうか。
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